一説によると、2030年は地球環境の未来を決める分岐点にさしかかるらしく、これからの十年間をどう生活するかで、私たち子孫の未来が存在するかどうかの瀬戸際だといいます。
こう書くと情報に懐疑的な人からは陰謀論とか情報の精査とか声があがるのが世の常ですが、
私は自分が肌で感じたり実感をともなった経験をとおしてエシカルな生活を心がけることを数年前に決めました。
幼い頃、故郷にたくさんいた赤トンボが消えたこと
30度で死ぬほど暑かったと自ら書いた夏休みの絵日記
ゆっくりと自由(や責任)が霞んでいくような世界のニュース
豪雨や台風を気にしなくても気ままに旅に出られた記憶
私にとってエシカルな生活を選択するのに、これだけの理由があれば十分。
自分が必要だと思ったことはやってみて、間違っていたら別の方法を考える。
あーだこーだ言ったって、結局はやってみなきゃ分からない。
そんな等身大な考えで向き合う、私なりのエシカル生活への向き合い方についてまとめてみました。
実践した3つのポイント
重点的に見直そう、本気で生活の中へとりいれようと思ったのが
◆Sustainability 持続可能性(の考え方)
◆Ethical Consumption 倫理的消費
◆Zero Waste Life ゴミゼロ生活
この3点の考え方です。
実際に意識して生活してみると、これらは結局のところ全部つながっていると思ったので同時に取り入れました。
ゼロウェイストを目指していれば自然とサステナブル生活になるし、エシカルライフを掲げるならば、数ある資源のなかで利益を循環させサステナブルな社会基盤を確立する必要があります。
ファストファッションから少しずつサステナブルブランドへ。
生産者の顔が見える商品の購入へ。
手放していたものをどう活かすかという工夫へ。
自分のちょっとした我慢(勉強・時間・手間)で少しでも前進するなら、やってみる価値があると思いました。
整えるために捨てない、買わない
最初に自分の頭のなかに叩き込んだのがこれ。
私が目指すのは、環境や自分を含めた地球生命が生き延びるための生活であって、
自分の装飾本能を満たすためにエシカルな生活はしない、ということ。
とかくサステナブルやエシカルと名のつくものはシンプルビューティーで、清潔感があり白を基調としたクリーンなイメージが多いです。
けれど一般の生活からいきなりそんな生活に切り替えようとすると、当然大量のゴミが発生しますよね。
サステナブルもエシカルも人間と地球にやさしいことが最大の目的で、自分の部屋の充実度を目指しているわけじゃない。
自身の人生でどれだけゴミを減らすかと考える長期戦の視野が必要で、
今使っているプラ商品は(海洋プラスチックはこの限りじゃない)しっかり使ってから破棄するべきじゃないかなぁと思います。
各ツールを丁寧に
使役→劣化→リサイクル→新しいサステナブル商品購入
と繰り返し、ゆっくり時間をかけながら、自分も心地よいと思う空間を作り上げていきたいな、と。
消耗品から手をつける
そうなると、すぐに手をつけられるのが消耗品。
洗剤、石鹸、ラップ、ペーパー類など、使用頻度が高いものはすぐに買い替える時期がくるので、購入商品の切り替えが比較的容易にできます。
とくにプラ包装が大多数を占める日用品はたくさん見直せることがありました。
例えば…
液体洗剤→粉洗剤に
ハンドソープ→固形石鹸に
ラップ→皿かぶせの術で代用
これだけでプラゴミの比率は少なくなります。
健康上の理由や衛生的な観点から一概にエシカル商品オンリーにすることは難しいけれど、自分が楽をするため「だけ」にプラ商品を選んでいるとしたら、それは見直したいなと。
とはいえ、子育てや仕事が大変な方は便利さを追求するべきだとも思います。
筆者もブラックな仕事生活で体調・精神ともにぶっ壊したことがあるので、一分一秒でもめんどうさから解放されたいという気持ちは死ぬほど分かります。お子さんがいる家庭ならプラ商品の方が予期せぬケガの心配なんかはぐっと減りますし。
ちなみに私は外から帰宅したときに使うのは消毒や殺菌をうたっているプッシュ式のハンドソープ、家にいる間に使うのは固形石鹸、と分けて使用しています。
固形シャンプーも出ているので、もし泡立て時間や管理の些末さを許容できる方は検討してみるのもいいかもしれないですね。
ゴミ袋で目標設定
出すゴミ袋の量は一番簡単に目標達成を可視化できます。
- ゴミ袋の容量を1サイズ小さくできた
- 週一で出していたものが二週に一度で済むようになった
など、ちょっとした目安を設けると「本当にゴミって減らせるものなんだ」と実感できます。
かくいう筆者も、ごみを出す回数とともに容量も減ったときはちょっと感動してしまいました。
同居人数によって出す量は異なりますし、季節によっては衛生的に難しいものもありますが、無理のない範囲でゴミ袋にまつわる数字を減らしていければと思います。
情報収集力を鍛える
日本ではまだ社会全体の消費動向がサステナブルに移行しているとは言い難い状況です。
こちらの理由や要因についてはまた別の記事にてお話したいと思います。
そのため、できるだけ自分で情報を収集・選択し、各企業や団体への支持/不支持の意思をしっかり持っていなければならないと痛感しています。
なかにはSDGs・ウォッシュなる「なんちゃってSDGs」商品もあるので、実際に自分の頭を使い、実態の伴なったSDGs商品なのかを見極める必要があります。
ぶっちゃけてしまうと、このプロセスはかなりめんどくさいです。
私にとって「楽しみながらサステナブルライフ♪」は雲の上の理想。まぁ結局は必要だからやるけど。
というわけで、ここでは個人的に気になっているエシカルブランドや、サステナブル系メディアについてまとめました。
◆サチコ-サステナブルな暮らし
ゼロウェイストを中心にサステナブルな暮らしの提案をしています。
ご自身をゼロウェイストレベル「中級」と仰っているので、いきなりサチコさんのような生活に切り替えるのは難しいかもしれませんが、こちらの動画では初心者の方にも優しいサステナブルな暮らしの方法について教えてくれています。
◆プラなし生活
プラスチックフリー、ゼロウェイスト界(?)では有名な方。主にブログを中心に活動されています。
動画ではプラフリーライフのアイディアを巻きで紹介。
Oh…これ全部?とたじろぐところもあるけど、私は月に一つの物をサステナブル系に置き換えるようにしています。いきなり全部変えてしまうとめんどうさも凄いし生活リズムも狂うので、焦らずに一つずつ慣れてから!
◆CARL VON LINNÉ
原価公開・完全受注制といった生産者と消費者の歩み寄り(互いのちょっとした我慢)で、良質の服を環境に優しく着るというモットーを掲げています。
ブランド立ち上げの経緯については、いつもの熱さ溢れる解説でYouTube大学にあがっています(笑)
芸能人・有名YouTuberの中田さんの認知度とプレゼン力で、どれぐらい拡がりを見せられるんだろうか…と注目しています。
◆Etical Choice
エシカルな商品やニュースについて幅広く取り扱っているメディアコマース。プラフリーやフードロス、ヴィーガンなど扱う分野も豊富です。
“楽しみながらサステナブル生活を…”
もちろんそれは素敵なことだけど、私はそれよりちょっとだけ現状をシリアスに捉えているので
無理はしない、でも危機感も忘れない
この言葉を軸に、自分なりに地球や地球に暮らす命について考えることを続けていけたらと思います。
自己満足なのかどうか、それはこの際どうでもいい。とにかくやってみるということに焦点をおいた私なりのエシカル生活。
めんどうだと思いながら取り組んでる俗人もいます、ということをお話できていれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。