【第二世代萌え】って共感してもらえますか?~強烈なカリスマに挑み、後世につなぐことを選んだ第二世代の生き方~
いきなりですが、私は「第二世代に萌える」人です。
何の第二世代かというとその内容は問題ではなく、
自身が生まれ落ちた時代の直前に「強烈なカリスマが存在している」という状況、
そして「そのカリスマとどう向き合い自身はどう生きていくか」という
第二世代特有の苦悩と勇気に萌え滾ります。
今回はこの「第二世代」という概念について、具体的な例と自身の体験を交えながら、その萌えポイントについてまとめていきます。
いつもながら物凄いニッチなテーマですみません…
私が萌える第二世代
まずはじめに「第二世代」とは具体的にどういうものなのか。
有名なキャラクターや歴史上の人物を例にあげてみましょう。
スパイダーマン(対アイアンマン)…レベチの師匠から託されるだけ託された普通の少年
最近の第二世代キャラクターでは、断トツで
ご存知のとおり、スパイダーマンはアイアンマン直々に、彼の後継的立場としてアベンジャーズに選ばれました。
個人的な萌えポイントは、
アイアンマンとスパイダーマンの実力の差。
天才科学者&超絶金持ち。さらに捻くれ者で合理主義という、ステータスバリバリなトニーに対し、
ピーターはごくごく普通の少年で、少し地味メンという立場。
この「少し」地味というのもかえって平凡さを強調していて、ピーターは決して孤独ではなく科学ヲタクの親友や良き理解者の叔母さんに支えられています。
人の温かさを知っているからこそ「親愛なる隣人」と呼ばれ、その目に映る人たちを守ることこそが、彼の一番輝く場所。
アイアンマンのように四次元のトンデモナイ場所からやってくる異界人から
全宇宙の運命を背負うような役目じゃ決してないのです…(涙)。
正直いって、あまりに荷が重すぎる。
なぜ自分が…と悩み葛藤しながら、それでも、
アイアンマンから託されたものを守ろうと必死に前を向くその姿…萌えです。
一見頼りなさげだけど、なぜか信じたくなる純真さをもつトム・ホランドも、まさにこのピーター像にハマり役。
▲今回はストレンジ先生にまで迷惑かけて、もう~かわいいんだから♡
本音を言うと、トニーはピーターの最後の最後で見せる「心の強さ」を見抜いて彼を選んだんだろうな、というのは随所から伝わってきています。
基本的に超人は人として何かが欠落していることが多いので、ダークサイドに堕ちない強さをもっているピーターはそれだけでヒーローの素質があるんだよね。分かってるよ!
例えスパイダーマン自身の能力が弱くとも、人間らしい矜持とあきらめない心に、仲間の超人たちが感化され団結するという胸熱展開を期待してます♡
姜維(対孔明)…熱すぎる頑張りに胸が痛い、共感性羞恥の鬼
三国志に詳しくない方でも一度は「諸葛亮孔明」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
ざっくり紹介すると、
かつて中国で争い合っていた三国のうち、その一国である蜀の宰相を務め、生存中は常に時代のキーパーソンと言われていた凄い人です。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」
と言われるように、死んでも尚、他国の侵攻を頓挫させるほどの影響力をもつ偉人だった孔明。
けれど彼の死後、どうしても次の指導者は必要になります。
孔明の大望だった北伐(二国のうち一国の魏へ侵攻すること)を任されたのが、孔明に心酔し、その孔明からも認められていた若き武将、姜維(きょうい)でした。
姜維は孔明への憧れや国への忠義心、さらにはなまじ才能もあったものですから、それはもう眩しいほどに頑張ります。頑張っちゃうんですよ。
そして、悉く失敗しました。
無謀な侵攻を重ね、ついには生前孔明が維持してきた国力をも疲弊させてしまいます。
最終的には仲間からも
「お前は孔明殿ではないんだ。どうして孔明殿以上のことが出来るのか」
と、グサーっとくる言葉まで投げられます。
無謀で自らの力量を考えずに暴走…
実際、国の舵取りとしてこんなに杜撰で酷いことはないのかもしれません。
でもね…
個人的にこの姜維の行動はちょっと、ほんのちょーっとだけ共感してしまうんです。
自分の意地のためではなく、自分より大きな存在のために挑む。
これって「物凄く愚かなこと」だと断罪できるのかなぁ。…いや、やっぱり民のことを考えれば愚かではあるか。
ただ元はと言えば、亡くなった孔明も仕えていた劉備のためにやっていたわけで、後になればなるほどそのバトンは重くなることも忘れてはいけないと思う。
どちらにせよ、せめて孔明と一緒のタイミングで逝けていたら、こんなに悩んで苦しい思いをすることもなかったし、歴史的評価も揺れずに済んだんじゃないでしょうか。
そんなわけで、姜維は私の共感性羞恥と共に何とも切ない気持ちをうずかせる、とても他人事には思えない第二世代代表の人物なのでした。
▼歴史的評価もまだまだ微妙…仕方ないけど、人間味ある行動だったのは間違いない。
明神弥彦(対剣心)…常に前を見つめる、第二世代におススメの生き方
もし自分が第二世代だと感じたら、弥彦を見習って生きていけばいい、と私は思います。
第二世代特有の悩みとして、どうにもならない先代の残した「過去」の存在があります。
自分だけではなく、今後同じ時代を生きていく仲間も知り、経験している偉大な「過去」。
後ろを振り返り、先代の背中や歩いてきた道程に複雑な思いを抱えることもあるでしょう。
けれど『るろうに剣心』の弥彦は常に前を見据え「比較」という闇に捉われることなく、ついには先代の思いを受け継ぎながらもまったく違う道を歩くことになりました。
物語の構造上、剣心よりも弥彦の方がジャンプの主人公らしい立ち位置だったこともありますが、
それでも年輪がいくつあっても足りない剣心や大人のキャラクターを前にして、
これだけ自分の信じた道を強く生きられるなんて、漫画と言えどめちゃくちゃ尊敬してしまいます。
他のキャラクターが過去に囚われ精神的に撃沈するなか、
「過去があるから前を向ける」という境地にたどり着き、前を見続けた弥彦。
ランキングのなかではあまり上位にはならないキャラクターですが、私にとっては断トツでかっこいいキャラクターでした。
第二世代に惹かれる理由
実は私自身「自分は第二世代かもしれない」と意識する、そんな状況に不思議と巡り合うことが多くありました。
これまで色々な場面で出会ってきた、クリエイティブで統率力のある先輩たち…
本当に心から尊敬する人たちばかりで、共に何かに取り組んでいるときの達成感は何ものにも代えられない、強烈な思い出として今でも心に焼き付いています。
詳しくは控えますが、中にはメディアで取り上げられている方も少なくありません。
そうやって彼らについていく時、それはとても心地のいいものだったのですが、
いざ自分たちの番に切り替わったとき、それは大きなプレッシャーとなってのしかかりました。
誰に何も言われなくても、常に比較されているような気がする。
あの人だったらこう考え、こう動くんじゃないかという気持ちがつきまとう。
元から「人は人、自分は自分」と思い、極端に自信のない性格ではなかった私でしたが、
こうも連続して凄い先人たちに出会っていると、さすがに自信を喪失したこともありました。
自分の心の弱さからくる言い訳だということは百も承知ですが、彼らの改革の反動に悩まされたこともあります。
それでも、私は先輩たちが創って残したものを次につないでいくことを選んできました。
なぜなら、能力の問題でそれ以上のことが「出来なかった」ことを含め、
妬みに似た羨望、自分が凡人だと突き付けられる恥ずかしさをもってしても、
先代が創ったものを「良いものだ」と思う、自らの正直な気持ちには勝てなかったからです。
なけなしのプライドで「良いものは良いと認められる自分でいたい」と自分自身で選んだ「つなぎ」でした。
結果として、周囲の反応を考えるとその選択は概ね正解だったようでした。
変にかき回すよりも定着をとった自分でしたが、まわりも一度息をつく時間が必要だったのかもしれません。
手前味噌な結論ですが、そんな状況を見ていると「良いものは良い」という譲れない一点を貫いたこと、
それがかえって自分の汚い気持ちを救ってくれたような気がしています。
こんな体験もあり、どうしても私は歴史や物語で登場する「第二世代」というものに親近感を感じ、
その葛藤や失敗、時には人間らしい健気さに目がいくようになっていくのでした。
おわりに
もちろん第二世代が革命を起こしたっていいし、そもそもが第二世代という枠に囚われなくたっていい。
けれど、もし自分が「つなぐこと」に意味を見出したのなら、
それを悲観する必要はないし、創ることに比べて見劣りすると嘆かなくてもいいと思う。
良いものならば、つなぐことに誰かが本気になるべきです。
一途に頑張っていれば自然と自分の色は出てくるし、それを認めてくれる仲間も出てくると思う。
産みの苦しみもあれば、受け継ぐ苦悩もあるわけで、
みんなそれぞれの立ち位置で踏ん張ってるから歴史というものは消えないし、世界は今日も回ってるんだよな…とぼんやり考える、とある日の午後でした。
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後もインドア趣味を中心に、楽しいことや学べることについて書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂ければ嬉しいです♡
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