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インドア趣味人間が音楽/歴史/書評/映画/旅/時事問題などについてひっそり書いていくブログ

この数日で私の心に勇気をくれたことだけ、ただひたすらに書いていく。

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ここ数日の情勢について、

たぶん今後も長く、私の気持ちは揺れ揺れに、ブレブレになると思った。

 

だから、気分が落ち込んだときや選択に迷ったとき、

自分でも思い出せるような【心の定位置】になるようなもの、

自分が信じたいと決めたことだけを、ただひたすらに書いていこうと思う。

 

言いたいことは山ほどある。

多方面に怒りもあるし、焦りもあるし、ふがいなさも、惨めさも、自分の中で信じられないくらいに感情が煮え立っている。

比較できることではないけれど、

明るみに出た部分も含め、今回の戦いには自分で自分の気持ちが追いついていない。

 

そんな理由もあって、きっとほかに書くべきこともあるだろうけれど、今は信じたいことだけを書いてみようと思う。

 

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この数日で私の心に勇気をくれたこと。

実は少なくないことに、驚いている。

 

 

SNSの台頭と、使う人の気持ちの強さ

 

とくに在日ウクライナの方からの情報発信は「生」であり「熱」をもつ。

家族や友人、恋人を残して本当だったら慌てふためきたいはずなのに、

日本という、文化も歴史も異なる国民に受け入れられやすいよう言葉を紡ぎ、切迫した状況を根気強く話してくれている。

そんなこと気にする必要はないのに、だ。

 

これはきっと日本人の感情の動きや、どういう感覚で物事を見ているかなど、深く日本人を理解していないと出来ないことだと思う。

もし私だったら「どうして世界は助けてくれないの!!??」という怒りと恨みのツイートを連投しかねない。

旅先などで言われる「自分自身が国の代表として相手に接する」ということは、こんな時にまで響いてくるのだと心が震えた。

 

ウクライナ・ロシア双方の市民の勇気

 

人は生まれ落ちる国も、時代も選べない。

それなのに、双方が声をあげている。

 

ウクライナの方】


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【ロシアの方】


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「本当の人間の強さ」って普段は見ることがない。

だからどういうものが本当の強さなのか、実はいまいち分かっていなかった。

だから、この方たちの決断や心情を思うと前を向かなければと思うと同時に、

自分にとっての「勇気」や「強さ」の定義のスケールがいかに小さいものだったかということに言葉を失ってしまう。

ちなみにいつもはどのチャンネルも「キャハー!」「ウォー!」な海外色全開な元気チャンネルだから余計に胸が痛む…

 

東欧各国の迅速な協力体制

 

ウクライナの西に位置するポーランドからは、あらゆる面でウクライナ難民へのサポートが迅速に始まった。


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私は元よりポーランドが大好きで、国の歴史や文化について贔屓目に見ていた部分もあるのだけど、今回ばかりは贔屓でも何でもなく国として強烈に憧れた。

隣国で戦争が起きたときのスピード感、対応力、国民全体への状況の周知など、あらゆる面でこれまでの歴史が国内全体に浸透しているのだろうと思う。

自分が信じたいことはやはりこれだ、と揺れ戻しの中から引っ張りあげてくれた映像だった。

 

ロシア国内でのデモ、世界の声

 


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これを「勇気づけてくれたこと」と個人的な感情で受け止めていいのか自分には分からない。

けれど見るたびに、自分の今の立ち位置を振り返るようになった。

 

民主主義はみんなが納得しないと機能しない。

それがウィークポイントであり、その一方で、一度みんなが納得して受け入れてくれればとても強いイデオロギーになる。

その弱点をどれだけカバーして、強みをどれだけパワーに変えていくのか、今一度西側に生きてきた一人の人間として考えたい。

 

そして、今話題になっている解説動画を。

今でこそ自由を尊んでいる西側に、かつては侵略されてきた国の声です。


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私たちの国もいくつもの矛盾を抱えていますが、きっとここまで考えて初めて、国も人も前を向けるのだと思う。

せめて国連で、日本が戦時中に情報統制をした結果、トップがどれだけ暴走し、美辞麗句のためにどれだけ犠牲者が増え、最後には国全体のイデオロギーがどんな結末を辿ったのか発言してもいいのかも。

豊島キャスターの解説はいつ見ても興味深くて好きだ。

 

今、聴いている音楽

 

今聴いている音楽を少しだけ。

やはり使いきった感情をどこかに消化/昇華するのは大切だと思う。

ただ、こんな時だからこそ大切な決断の前には感傷的な音楽は一度封印し、しっかり熟考して臨みたい。

 


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ウクライナ隣国に位置するジョージアの三人組ボーカルグループで、2022年2月25日に投稿。ジョージアは以前グルジアという国名でソ連から独立した国です。

年末にも別ブログにて彼女たちのことを書いたこともあり、ただただその反応の早さと、東欧諸国の連携というものを肌で感じた曲。彼女たちがこんな曲を歌うことになるとは思ってもいなかった。

 


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映画『アラジン』挿入曲。

抑圧された王宮生活を送っていたプリンセス ジャスミンの心境を、人気女優のナオミ・スコットが熱唱。

当時も今も一向にパワーの衰えない曲。たまたま思い出して聞いたけれど、現状が現状なので全ての歌詞に魂を抜かれたように聞き入ってしまった。

 


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北京オリンピック羽生結弦選手のエキシビションでも有名なバージョン。

今やバラエティーでもお馴染みのピアニスト清塚信也さんの繊細で透明感のある音色が、複雑に荒れた感情を優しく撫でてくれているような気がする。

羽生選手がどんな思いでこの曲を滑ったのかは分からないけど、早く地球まるごと春になってほしいと願わずにいられなくなる。

 

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白状すると、

実はこれまで書いたことの何倍も

いや、比較にならないぐらい

絶望もしたし、未だにしている。

 

毎朝、自問自答しながら起きて、

温かいコーヒーを沸かすことにさえ罪悪感を抱いたし、明日からもきっと抱く。

弱音を吐いて→これじゃダメだと覚悟して→その覚悟に不安になって→少しだけ希望を感じて、

その繰り返し…繰り返し…

この記事も5回以上、一からテーマ自体を書き直した。

 

そして毎日、

何回も何回も泣いてしまう。

 

その涙もその時々によって全く違う種類のもので

怒りだったり、悲しみだったり、惨めさだったり…

時にはそれら全てを含んだものもあるわけで

自分の感情さえカオスになっているのを身をもって感じる。

 

だから、誰がどう見ても

今の私はブレブレで、

常に気持ちが揺れていて、そこに芯なんかない。

 

 

 

それでも、これまでの歴史で行われた戦争と

大きく変わっているのが

 

市民の声の登場

 

というのは、

本当に本当に凄いことだと思った。

 

 

SNSを全面支持するわけではないけれど、

これまで生きてきた中できっと一番、心の底からSNSに感謝した。

 

繰り返しになってしまうが、何度でも言いたい。

 

世界中の私たち市民が

何と戦うべきなのか、疑心暗鬼にならないだけでも

これは本当に本当に凄いことなんだ。

宇宙に行くことよりも、深海で何かを発見するよりも

大きくて美しい前進だと思う。

 

このことは民主主義を唱える各国のリーダーにも

色んな意味で大きく響いていくと思う。

響いてほしいし、結局そこに響かなければ、

今回も含め過去の歴史のなか

自由と民主主義が勝った裏で

たくさんの矛盾を抱え、

矛盾を押しつけられて亡くなった人たちへの

誠意ある説明にならない。

 

 

そうは言っても色んな面で、

人はずっとずっと愚かなままなのだろうとも思う。

そして今後、

世界はウクライナからもロシアからも恨まれることだろう。

きっと今まで自分が知りえなかった悲しみも憎しみも増えていく。

その覚悟は必要だな、と思っている。

 

でも、私はここまでに書いた

一瞬一瞬の映像や市民の声を一生忘れない。

 

だから私は自分が美しいと思うこと、

優しさであり強さだと思うことを信じて

これからもそれを示し続けて、出会う人と交わっていきたい。

 

 

私たちは、

リアルな時間で影響し合っている。

 

 

良い方にも悪い方にも転じる現象ではあるけれど、

それでも、この事だけが、

今の私に勇気をくれているのだと思った。

 

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寄附について

普段ならこのような寄附については書かないようにしているのですが、

今回は国が公的に寄附を募れないという状況や、この戦いに至った歴史的過程について西側で生活していた者として個人的に感じた責任などもあり、実際に自分が検討した寄附先を残します。

 

在日ウクライナ大使館(Twitter)

日本ユニセフ協会

国連UNHCR協会(国連難民高等弁務官)

AARジャパン(難民を助ける会)

ADRA Japan

ピースウィンズ・ジャパン

 

誰にとってもコロナ禍のなかの貴重なお金です。

また、今回は災害支援ではなく戦時下への寄附となります。寄附される際は、寄附金の使われ方や団体の詳細など、ご自身の判断と責任を強くもってご検討ください。

当記事での紹介による寄附で生じた問題に、当ブログ管理者は一切の責任を負わないこともご了承ください。

 

首相官邸HPへの意見

私も今まで意識したことがなかったのですが、コロナ禍を機にかなり意識が変わりました。

SNSを通じてのハッシュタグ・アクティヴィズムと同様、国を動かす政府への要望はきちんと直接相手に訴えることも必要だと感じます。受け取る側からも、後ろで噂されるか、呼び止めて声をかけられるか、ぐらいの温度差があるのではないでしょうか。

もちろんこんな多忙なときに見られてはいないだろうし、意見が通ることを前提に投稿もしていませんが、

今回のことは政府の誰もが経験したことのない状況だと思うので、私たち個人の経験をもとに気づいたことや心配なことを訴えることも、平常時よりは今後大きな助言になりうるのではないかと考えます。

www.kantei.go.jp

 

 

長文にも関わらず、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

一刻も早くこの戦争が終結し、

すべての人が自由を掴むことができるよう、心の底からお祈りいたします。

と同時に、自分たちの自由を守ることができるよう

もっと自由についての理解も深めながら、

 

これまで自由を享受してきた一人の人間として、

日本はもちろん、世界の文化から育ててもらった一人の人間として、

これからも考えることをやめず、出来ることを続けていきます。

 

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